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こんにちは。神谷町から徒歩4分、御成門から徒歩3分の歯医者「愛宕グリーンデンタルサロン」です。
歯の黄ばみが気になるものの、妊娠中や授乳中だからといってホワイトニングは控えるべきなのか、それとも受けても問題ないのか疑問に思う方は多いのではないでしょうか。日常生活が大きく変化する妊娠期や授乳期は、とくにお口のケアにも気を配りたい時期です。
そこで今回は、「妊娠中や授乳中にホワイトニングは可能なのか?」というテーマを中心に、注意点や代替策、日常ケアのポイントなどを詳しくまとめました。歯科医院での施術にまつわるリスクと安全面、そして妊娠・授乳期ならではの口腔管理の大切さも取り上げています。ぜひ最後までお読みいただき、安心してお口の健康を保つヒントにしていただければと思います。
目次
妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯ぐきが腫れやすくなったり、唾液の性質が変わったりしてむし歯や歯周病のリスクが高まるといわれています。また、授乳期は睡眠や生活リズムが乱れがちで、ブラッシングが疎かになってしまう方も少なくありません。
こうした時期に口腔トラブルが起きると、治療を進めづらかったり、痛みや炎症がストレスになることもあります。そのため、妊娠・授乳期こそ歯科検診や定期クリーニングを受けることが大切です。とはいえ、ホワイトニングのような審美目的の処置に関しては、慎重に判断する必要があります。
ホワイトニングは、歯の表面や内部にある色素を分解し、明るいトーンに仕上げる方法です。主な薬剤は過酸化水素や過酸化尿素などで、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングの2種類が主流といえます。
いずれも薬剤がエナメル質や象牙質に染み込むことで色素を分解していきますが、妊娠・授乳中の方の場合、この薬剤に対する安全性の確立がまだ十分にされていないとされることが多いのです。
1.安全性データが十分でない
妊娠・授乳期の女性を対象にした過酸化物薬剤の安全性を証明する研究は、倫理面などの理由で大規模には行われていません。つまり、絶対に問題ないと断言できるデータが不足しているのです。
2.体調やホルモンバランスの影響
妊娠中は特に体調の変動が大きく、薬剤への反応も通常時より敏感になりやすい傾向があります。急に歯がしみるなどの知覚過敏が出た場合でも、痛み止めや応急処置に制限があることが考えられます。
3.赤ちゃんへの間接的な影響の懸念
授乳期には体内に取り込まれた成分が母乳にわずかでも移行する可能性が指摘されています。ホワイトニング薬剤が母乳にどの程度影響を及ぼすかについては不明な点が多く、リスク回避という観点で推奨されにくいのが現状です。
どうしても妊娠中や授乳中に歯を白くしたい気持ちがある場合、あるいはイベントなどで見た目を気にされる方もいらっしゃるでしょう。ただ、リスクを踏まえたうえで、下記のような代替策や日常ケアを取り入れるだけでも、ある程度の美白効果は期待できます。
ホワイトニングに限らず、妊娠中や授乳中の歯科治療にはいくつかの注意点があります。実際に相談する際は、以下を確認すると安心です。
Q1. 妊娠初期・後期など、時期によってリスクは変わりますか?
A. 一般的には安定期(妊娠中期)でもホワイトニングは推奨されないことが多いです。初期・後期は母体や胎児への負担が大きくなるため、歯科治療が必要な場合であっても慎重に進めることが重要です。
Q2. 授乳期が終わったらすぐにホワイトニングを受けても大丈夫?
A. 授乳の頻度や母体の体調が落ち着いてからであれば、通常のホワイトニングに支障はありません。ただし、個人差があるので歯科医師に相談しましょう。
Q3. 妊娠中にホワイトニングを強行した場合、何か具体的な危険性があるのでしょうか?
A. 大きな事故が起きた事例があるわけではないですが、薬剤の母体や胎児への影響データが十分でないため、念のため避けたほうが良いでしょう。
妊娠中や授乳中は、ホルモンバランスや体調面の影響により、普段以上にデリケートな時期です。ホワイトニング自体は審美的な処置のため、緊急性が高いわけではありません。不透明なリスクが残る以上、多くの歯科医師は安全を優先し、妊娠・授乳期の施術は「基本的にはおすすめしない」という考え方を持っています。
愛宕グリーンデンタルサロンでは、妊娠中や授乳期の患者さまに対しては、まずお口の健康状態をしっかり確認した上で、歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニングなどを中心にご提案しております。無理な薬剤使用は避け、お子さまとお母さま両方の安全を優先する方針です。産後や授乳期間が落ち着いた段階で、改めてホワイトニングを検討するという流れも多いため、気になる方はお気軽にご相談ください。