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こんにちは。愛宕グリーンデンタルサロン院長の原 真央子です。前回のブログでは、当院の開業や「癒しの空間」へのこだわりをご紹介しました。今回は私自身の経歴と、これまでどのような道を歩んできたのかをお話ししようと思います。
歯科医師として皆さまのお口の健康を支えるために、どのような学びや経験を積んできたのか、少しでもご興味を持っていただければ嬉しいです。
私は2012年に昭和大学歯学部を卒業しました。昭和大学は医療系総合大学として、多くの優秀な歯科医師を輩出していることで知られています。ここでは、歯学の基礎から臨床に至るまで幅広く学ぶことができ、一般歯科、口腔外科、小児、矯正についてそれぞれ知識を習得することができました。その中で特に一般診療の一つである補綴治療の重要性について興味を持ち深く理解を深めました。
補綴治療とは、かぶせ物や入れ歯、ブリッジなどで歯の機能を補う治療のことです。しかし、単に歯を補うだけではなく、噛み合わせや見た目の美しさ、そして患者さまが日常生活で不自由を感じないようにするための配慮が必要となります。
卒業後は、千葉県鴨川市の亀田総合病院にて初期臨床研修医として勤めました。総合病院ならではの特徴として、歯科以外の診療科との連携が活発で、より広い視点から患者さまを診る習慣が身に付いたと感じています。たとえば、入院患者さまの口腔ケアや、全身状態を考慮した上での歯科治療の大切さを痛感しました。
また、救急搬送で来られる患者さまの対応にも関わり、外科的な観点が必要なケースや、歯科医院における通常の外来診療だけでは得られない、多角的な医療の視点を養うことができた時期でした。
亀田総合病院での研修後は、さらなる専門性を高めるために再び昭和大学歯学部歯科補綴学講座へ戻り、大学院で研究を進めました。とりわけインプラント治療に力を入れ、国内外の学会で多数の発表を行っています。アメリカでの学会発表の一部を紹介いたします。
主な学会発表の一例
これらの発表では、ただインプラントを用いて歯を補うだけでなく、患者さまの生活の質(QOL)をいかに向上させるかをテーマに研究を行いました。噛めるようになることで「食べる喜び」を取り戻すのはもちろん、心理的な負担の軽減や社会生活での自信回復など、総合的な視点で口腔ケアを考えることの大切さを実感しています。
大学院を修了した後は、昭和大学歯学部歯科補綴学講座の助教として、診療・教育・研究に取り組みました。助教としての役割は、若手の歯科医師や学生を指導すること。その過程で自分自身も常に知識をアップデートし、何よりわかりやすく伝えるスキルを磨く必要がありました。
学生や研修医に教えながら、「自分の治療の手技や理論はこういう根拠があって成り立っているのだ」と再確認できる場面がたびたびありました。教えることで自分も学ぶという、非常に充実した時間でした。
私は、日本補綴歯科学会 専門医と日本口腔インプラント学会 専修医の資格を取得しています。これらの資格は、一定の学術的基準や臨床実績を積み重ねて初めて与えられるもので、患者さまにとっても治療の安心材料になるかと思います。
これらの専門性を活かし、開業した愛宕グリーンデンタルサロンでも、患者さま一人ひとりの口腔内環境に合わせた治療を提供したいと考えています。大学病院や総合病院で得た経験を地域医療に還元し、「歯の健康を通じて皆さまの笑顔を増やす」ことを目標に掲げています。
今回は私のこれまでの歩みや、歯科医師としての経験についてお話しさせていただきました。患者さまにとって「信頼できる歯科医院」として、心から安心して通っていただけるよう、これからも日々努力を続けていきます。
このブログでは、今後も歯科に関するさまざまな情報や、私の治療に対する考え方を発信していきたいと思っています。患者さまの笑顔が私にとって何よりの喜びですので、どんな小さなことでも気になることがあれば、いつでもご相談ください。
どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。